1960-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九、十月

▽大方の寄進を仰いで阪井久良伎筆になる初代川柳の句碑が龍宝寺に再建されたのはつい先頃のことである。私もその除幕式に出掛けたが、東京の作家のほかにも全国から大勢集まり、先進の遺業を継ぐべく期し合つたことだつた。 ▽此頃は全国あちこち現代作家の川…

九、十月

一合の名のふるきこと酔いゆけり 倚らば大樹ふつゝかな酔い許すなり 憂きことの消ぬべき暇は酒あたゝめ 酒のうたしずかに時の流れ拒まず 酔いかなしいのちの大事はなたれな ものゝふのむかしの酔いに比すべきなく 妻をいじめることとなり酔いを收め 子に継ぐ…

二一六号(昭和三十五年九・十月号)

(誤植で二一五号となっている)【表紙】別府遠望(別大国道) 武藤完一 大阪の噺会【−舌耕文芸史資料断片 二−】 中村幸彦 秋山郷 横内斎 浅間山とんだ霊宝 大村沙華 課題「腰」 長縄今郎 選 新人よ野心を持て 篠崎堅太郎 雑詠 大空 石曽根民郎 選 山彦集 同…