1967-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月

▽雨戸が締まつており、犬がしきりに吠えているので、不審に思つた近所の人が裏口から入つたところ、長谷川春子さんはあおむけに倒れていた。そばのテーブルの上には、洋酒のビンと果物があつたという。五月七日午後のこと。 ▽ひとりさびしく、誰からもみとめ…

五月

水そそぐ花のいのちも燃えるならみずからをいためひそかな雨がある老いのてれくささやがて疲れのやわやわとワイシヤツのよごれは義理を思うときわがままな顔を残して酔うてやるいたずらに生きる証しをたずねゆく衆愚のめでたさ貨幣裏も見せたぞ静かに静かに…

二九〇号(昭和四十二年5月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 現代詩話(二) 高橋玄一郎 いろいろのことを想うこと【柳誌四月号をみて】 東野大八 叫びとつぶやき【或いは饒舌ということ】 山本芳伸 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 柳多留初篇輪講(五三) 句会報【四月句会・や…