1997-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

極彩色に印刷したように見せて実は印刷に彩色をほどこした手彩色絵葉書、明治のおんなの部類では単式とは別に色を添えたものを見かける。父が蒐めた画のなかのみんな気取った姿。浮輪を持った二人の海水着。大根を切っている笑顔。袴を履いて洋傘を差した学…

四月

長生きと長寿並びてまだ早いさよならと言わないまでも押しつくらはみ出して祈るばかりのわが身とは奢る気の試案は潰えすたこらさ今日という今日は叱っておいていい恥じを知れかの難破船もろともに足萎えとわびしがる芽を撫ぜてやるか悶絶にゆだねる虫をこそ…

六四九号(平成九年4月号)

題字 斎藤昌三 表紙 蔵書票・カット 丸山太郎 雑詠「大空」 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 大空雑感 吉野圭介 信濃の狂歌(一二五)【七、長野地方(五)】 浅岡修一 十二篇はいふうやなぎ【き】たる略註(二十二) 川柳評明和八年万句合輪講(七十二) 【民俗…