1964-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▽塩尻駅と小野駅との間に東塩尻駅がある。この駅は急行は勿論、普通電車でもあまり停まらない。おや、こんな駅があつたかと思うほど小さい。本線から少しそれて入るところが駅で、その頃、上りや下りの急行に道を譲る恰好になる。スピードを出して走つてゆく…

十月

タクト怒りをこらえて落葉目にある 研いだ言葉に黄菊はいろを濃く 坂いくつ人生きるとき数えない 川風に散らさず聞かしたい嘘 民情を尽さず消えてゆく車 触れ合つた真実夢を描きゆく 男ありきこころ傷つく日の酒で 道はそこで切れ思い出を連れて来た 肌のそ…

二六〇号(昭和三十九年10月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 安永調の川柳点 安達義雄 柳多留初篇輪講(二三) 課題「収入」 上条義郎選 「流し目」 三枝昌人選 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 星華集 小松耕吉 三代豊国論(八) 尾崎久弥 句会報