1966-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二月

▽光書房から出た「ちよつと愛して」の著者は北見洋子となつている。女子医学徒らしく冷静におのが情事を観察したいわば(わが性の白書)というのがアピールのきいた文句だつた。だが実は男の清水正二郎の筆になるもので、女子大生の手記とは真赤な偽りだつた…

二月

物持ちのよさふれあえばわびしくも齢思う日のいたずらな影を拾いわだかまる朝の景色の垂れ下がりにくまんとすでに傷つき陽をさがす呼べば応えし幼さよ遠ざかり大き子の理窟をけなし得て眠る膝下に子を置きあこがれは過ぎし遠き子近き子のがれぬ見えぬ手を延…

二七六号(昭和四十一年2月号)

題字 斎藤昌三 表紙 丸山太郎 川柳時評 川柳を認めない浜松市【―「海図」4を読んで】 石原青龍刀 「大番傘」を解剖すれば 東野大八 桃人評万句合【―宝暦十年、十一年、十二年―】 阿達義雄 雑詠大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 課題「童心」 小宮山雅登選 …