1966-02-01 二月 月々の句 物持ちのよさふれあえばわびしくも齢思う日のいたずらな影を拾いわだかまる朝の景色の垂れ下がりにくまんとすでに傷つき陽をさがす呼べば応えし幼さよ遠ざかり大き子の理窟をけなし得て眠る膝下に子を置きあこがれは過ぎし遠き子近き子のがれぬ見えぬ手を延べて人を憎む真夜うらぶれがよこたわり枯木の表情に自分を重ねゆく