1987-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

▼床屋はあまり行かない。頭髪がうすくなり、必要がなくなったせいである。それをいいことに無精しているといった方が正直か。 ▼幼いとき行き付けの床屋があり頭を刈ったあと頬や顎を剃ってゆくうち、喉のところへ来ると決まったようにくすぐる。ご機嫌とりか…

九月

誰遅れまいとその顔並べたか 考えの違う流れが時を孕み 太り過ぎ食欲はまだ黙らない うっすらと伸びた髭だがどう見てる ぶよぶよな害虫昼寝きょうも倒し 事ここに到るけじめの性懲りな 昏れてゆく自分摑めてどっこいしょ 切り捨てるべきを心得余生たり 生き…

五三四号(昭和六十二年9月号)

題字 斎藤昌三 表紙 みんな一緒 石曽根隆実 カット 丸山太郎「兎・猿」など 多田光 (1) 柳多留二十九篇輪講(七) (7) 信濃の狂歌(三十九) 浅岡修一 (12) 【(三)上田・小県地方の狂歌】 【1.楽魚亭水哉】 句評 証 土田貞夫 (18) 課題「…