1963-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

▽徐行しながら列車が青森駅の終着を告げるとき、プラツトホームに手を振りながら会釈してくれる人を見付けた。工藤甲吉さんだと思つた。迎えてくれたのである。聞いてはいたが成程長いプラツトホーム。でも東京駅の拡張でつい先頃その長さを越されたそうな。…

九月

旅とわれは 縋る身がみちのくの夜の秋にしずめ 津軽と下北の間の海を渡る星 果てと思い来てなつかしや顔並ぶ 石中先生と会いたし旅は気散じな ねぶた幻想土のぬめりの人くさし 雨ぞ降る十和田湖の名を求めゆく せせらぎの名札目に入る旅愁なり 裸婦像のほど…

二四八号

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 吉田一保 中村幸彦 【大阪講談中興之祖・舌耕文芸史資料断片五】 東海道風傾けて 高木統他郎 【‐定期便川柳同乗記‐】 課題「開く」 糟谷鼠介選 柳多留初篇輪講(一一) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 合評【「道」】 …