1979-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

△今年も蚊帳を吊らずに過ごせそうである。蚊がいなくなったせいだが、まるっきり飛んでいないでもない。チクリとやられて、こんなところにいたのかと、ちゃぶ台の下をのぞきこんで、いまいましく思うことがある。 △寝るとき戸を開けて風の入るあたりに、蚊遣…

八月

投げかける思わせ振りの眸を払い 人生のかげりかに触れはしたなく 顕われる道なりやがて歩まねば やがて佇つこのことがある胸さわぎ 身のほどを知るささやかなうなずきよ こだわっているのを叱る横坐り ふしぶしにどうにか越える気を持たせ 冠り直す面はさが…

四三七号(昭和五十四年8月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎 諤庵柳話(二十六) 田畑伯史 川柳越後志(六) 越後の七不思議(一) 西原亮 長崎の句 池田可宵 田楽 丸山太郎 道産子 塩見一釜 雑詠 大空 石曽根民郎 選 柳多留三篇輪講(三十九)