1979-08-01 八月 月々の句 投げかける思わせ振りの眸を払い 人生のかげりかに触れはしたなく 顕われる道なりやがて歩まねば やがて佇つこのことがある胸さわぎ 身のほどを知るささやかなうなずきよ こだわっているのを叱る横坐り ふしぶしにどうにか越える気を持たせ 冠り直す面はさがさぬずしりと重し ひとり静かな涙とも老いに尽き 突き当たるまでの想いをわびしがり