1960-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月

▽気まゝに好きな旅の出来ぬ現在では、余程の理由でもない限り、なか〱家から放れられぬ。どうしてこう縛られているのか、どうしてこうこせ〱せねばならぬのかと、ふと一日をふりかえることもある。だが丈夫で何よりではないかと、いゝ方へ向けて自分をなぐさ…

十一月

酔えばかなしきうた聞かす老い給い 見えぬ炎人生きるとき頬を照らし 警棒のよごれひた〱時動く 代議士の目方へ国の軽からず 党と党合わない道で肩いからし 話し合い傷拭く顔に乗つてきた 東北への旅 国なまり聞きほぐす目と親しまれ 松島にまかす詩心のおの…

二一七号(昭和三十五年十一月号)

【表紙】双子山(国東半島) 武藤完一 【口絵】林檎園と爺ヶ岳 中村善策 柳誌月評 橘祐 横山さんのこと 石曽根民郎 わらぢずれ 向山雅重 直方地方における送り笠俳諧について 白石悌三 医師の服装 鈴木重雅 課題「望み」 矢幡水鏡 選 雑詠 大空 石曽根民郎 …