1956-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▽私も関係してゐる松本ペンクラブ会員の北沢喜代治さんの小説集「日之島の女」出版記念会が十月十四日に開催された。北沢さんは宇野浩二氏と永い間親しくしてをられ、この日宇野さんも見える筈だつたが、急に身体の調子が悪くなつて来られなかつた。文学を愛…

十月

この胸の底のあはれを知る酒よ おしやべりの酔ひのちからはお人好し 盃にこもれる深さただならず 友ありがたや座を立たず酔ひ給ふ さかしらに言葉の花火散る酒で 親一人ありそのゆゑの酒のしみ たましひの抜けゆく安堵あつて酒 わが齢にふれ合ふ酔ひのめでた…

一七四号

表紙 葛温泉五輪の湯 丸山太郎 口絵 山羊 武藤完一 写真 秋の白馬山麓 穂苅三寿雄 川柳時評 句集「きのこ雲」の意義 石原青龍刀 【 社会詩への道は開かれた 】 伊良子擁一氏に 川端柳風 課題「鞄」 水谷竹荘選 時事吟とは何か 雨宮八重夫 【 柳風氏の所説を…