1993-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

小さいときから痩せっぽちで、ひょろひょろした姿勢、兵隊検査に丙種合格だった。合格とは聞こえがいい。尤も上位の甲種も乙種も合格と名付けていた。 小学校進級ごとに新学期は身体検査があって、裸になりあちこち診られるのが恥ずかしく、痩せたからだが一…

八月

深夜便 心の話ふと拾う老衰と老後の惜辞のあやにくにことわりぞ生きのまにまに逃げはせぬ継承のほかの手並みを遠巻きに国事練る身にすべからく軽井沢軽井沢嘗て鄙びし流し目よ寝そびれし夜気われながら句のひとつ若きらと酌む慶びの時を藉し 八月十六日 誕生…

六〇五号(平成五年8月号)

題字 斎藤昌三 表紙画・カット 丸山太郎 句に触れてみて 池田英恵 古川柳と俳諧精神 保坂千草 信濃の狂歌(一〇三)【六、更級・植科地方(9)】 浅岡修一 川柳評明和八年万句合輪講(二十八) 郷愁の街角―演伎座の活動写真― 下平満 雑詠 大空 石曽根民郎選 …