1981-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

▽どこか可笑しくなっているのではないかと、頭をかしげることがある。事件がたとえば新聞に出たとする。昔は単なる子供だましのような、大岡裁きならすぐケリがつきそうなのがザラだった。此頃は刺戟的で、頭脳的で、なりふりなんかかまわぬもの、男と女の絡…

十二月

ガラス戸を透して圧すのさばらせ 鎮魂歌ものおもう花向き向きに 工作の塾せぬ午後の影落とし 見事な裏切り華やかさ従え 覚めた目をまた閉じ整える自分 ふと気付く何やら時をはからせて やがて立つべき渕なるに今日を持つ はしたなきかと今更の齢を加え 悟り…

四六五号(昭和五十六年12月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎柳多留廿七篇輪講(二) ひっぱり出した逸品 丸山太郎【画も】 川柳越後志(三十四) 西原亮 四、下越篇【西蒲原郡分水町】 酒呑童子と曽我神話 川柳人過去帳(九) 奥津啓一朗 三沢惣治 追悼 三沢惣治さん…