1972-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

△そこのところははしょってね、とすかさず五才になった孫はいうのである。夕飯がすんで、何だかトロトロとして来て眠くなった孫が、私を誘いこむように、一しょに寝ようと言い出す。ハイハイ、一つ返事で床を敷くと、孫も手伝ってくれる。いとしいものだ。 △…

四月

かかわりにふれる証しを拾うとき 分別に戻るかなしさひとり居る 廻り道してまた逢った顔さびしいな 遠い話でさりげなく盃を返す もう知っていておかしみが湧く明るさ くずれそうもない胸うち入ってやる 真実を通そうとするそして佇つ 解いて見せる言葉のうら…

三四九号

題字・斎藤昌三 籐椅子だんぎ 東野大八 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(十五) 句会報