四月

   かかわりにふれる証しを拾うとき


   分別に戻るかなしさひとり居る


   廻り道してまた逢った顔さびしいな


   遠い話でさりげなく盃を返す


   もう知っていておかしみが湧く明るさ


   くずれそうもない胸うち入ってやる


   真実を通そうとするそして佇つ


   解いて見せる言葉のうらにもこだわり


   つい笑ってしまう気の弱さころばせて


   どこかで囁かれるさようなら大人の唄