1972-04-01 四月 月々の句 かかわりにふれる証しを拾うとき 分別に戻るかなしさひとり居る 廻り道してまた逢った顔さびしいな 遠い話でさりげなく盃を返す もう知っていておかしみが湧く明るさ くずれそうもない胸うち入ってやる 真実を通そうとするそして佇つ 解いて見せる言葉のうらにもこだわり つい笑ってしまう気の弱さころばせて どこかで囁かれるさようなら大人の唄