1974-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

◆たのしかった日々、そんな思い出をそっと抱きながら、別れるときが来た。かぞえて見ると、この借り住まいに移ったのが五月、なんと八ヶ月である。 ◆陽春五月、ぽかぽかと暖いまことに移りいい日を選んだような気がしてならぬ。炎熱の夏はさすがに凌ぎにくか…

一月

もの不足のルツボ物価に追い越され 隠匿物資のしとねにひとりよがる 末世という念仏聞かず突っ走り じっと我慢のいじらしさおかしくもなし 先行き真暗触手あたまデッカチ 警世の語をのぞかせるだけにする マスコミにあやつられまた生かされ 反日の声海を渡っ…

三七〇号(昭和四十九年1月号)

題字・斎藤昌三 まず隗より始めよ 東野大八 【――日本川柳協会問題に寄せる――】 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 柳多留二篇輪講(三一)