1992-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二月

小さな事務所の西窓から太陽の光線が入って来て明るい。夏だとすだれを下ろす。少し窓を開け、風が吹いてくれるのは夕方。蝶が飛び込んだりする。 小柄なストーブ、薬罐をかけ湯気のあがるのを見て、冬に構える日を過ごす。ここに居る時間は一日中で一番長い…

二月

沈黙は億で周りのうからやから出土瓦民の煙も究めてく晩鐘を掴【旧字】まんとしていのち抱く見てくれのさもしさだけに洗おうよ生き骨のつぶやきならんそのしじまいとおしくかろき鼾の言いたげに八十と九十が縋る話の種順応に老いの稼ぎの一枚脱ぐ岳人の陽焼…

五八七号(平成四年2月号)

題字 斎藤昌三 表紙 集い 石曽根隆実 川柳について 篠原明子 人間好きの文芸 江部崇 柳多留二十九篇輪講(五十八) 信濃の狂歌(八十六)【五、松本地方(2)】 浅岡修一 川柳評明和八年万句合輪講(十) 本誌主要記事摘録(十九) 雑詠 大空 石曽根民郎選 …