1978-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

△どうもうまく連絡がつかず、帰れそうもないとあきらめた連中だけが居残ることにきめた。駅前の旅館に交渉して、素泊りというわけで、ドヤドヤと狭い部屋に案内されたが、むし暑さがこもっていたのだから、何かかき分ける恰好になって腰を下した。 △長岡で会…

七月

試験管いのちの神秘寄る辺あれ 避暑に来てあつかましくも世を嘆く 大物の名に草臥れて夏の暑さ 沈むもの沈めてひとり語るのみ 頑なの解けぬ愚かさ目の前に 消えてゆく人ありやがておちつくか 言い分を聞くともなしによりかかり 仕合せとあとから気付く日の甘…

四二四号(昭和五十三年7月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎 「平安」を惜しむ・新聞柳壇の問題 石原青竜刀 いなごと聖書と古川柳雑俳 多田光 雑詠 大空 石曽根民郎 選 永代橋惨事とその手紙 吉田笙人 柳多留三篇輪講(二十六)