1958-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

▽ふつと先日、民間放送の歌くらべを聞いてゐたら、会場は大阪の大手前会館であることだつた。ああ私もあの大手前会館のステージに起つたのだなとなつかしがつた。それは一月十五日のこと、番傘川柳社が番傘五十年を記念して全国川柳作家大会を開催すると聞い…

一月

なりはひの底をもたげてのぞく子よ むかしむかし気弱き群もありけらし たまゆらの胸のあかりを欲しがつて かの便り夢もわづらふ齢とある ひとつの運命ふたつは追はず燃えるなり 苦労して生きる掟の匂ひする かちどきは嗜虐をからみ行きに行く 光背へ貧しきこ…

一八八号

表紙 夜の一角 丸山太郎 口絵 自画像と蔵書票 武藤完一 写真天白神社にて 石曽根民郎 川柳時評 たのしきかな川柳 石原青龍刀 【『番傘』五十年に寄せて】 酒と手術 正岡容 【私の一生で一ばん大切なページの記録】 課題「灯」 豊島好英選 各地だより 東北=…