1981-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

▽九月に入ると、またみんなに会えるんだ、達者かな、そう思う月である。中学校で学んだ同士が年一回行なう同級会を九月と決めたのはこの数年前、きちんと今日まで来ている。 ▽会場は浅間温泉。本通りの繁華街から離れた山手の閑静の地を自然と選んだというの…

九月

一管の笛に託していまも消えず 訊くとなくいつか身につき目のあたり いさぎよく胸に描かせはぐれ鳥 年甲斐もなきはしたなさよごれたる 分け入って老いの好奇の物惜しみ はたと膝打つ間抜けさを責めてない 順応のかたちでとどく薄明かり さし当たり濡れ手拭の…

四六二号(昭和五十六年9月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎京都の前句附及び江戸収月評・川柳における 同想類句の系譜 ―「団扇では……たた【ゝ】かれず」の句型について 大野温于 川柳越後志(三十一) 西原亮 三、中越篇 【三島郡寺泊町】 寺泊哀愁 夏水仙 丸…