1988-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▲戦災にくらべれば強制疎開の立退きは、強制とはいえ自発的で、爆弾の大被害を蒙ったわけではないから、精神面から言ってもそれほどの打撃ではなさそうだが、自分の住まいから離れることはやはり惜別の情を深くしたものである。 ▲前号でこのことを書いたとこ…

十月

見残しのやわやわ流れゆくあたり 謙譲の美を前にして相せめぎ もろもろの出会いほんとの顔になる 置かれてる立場眠っている猫だ 利潤大たたかいはまだ終わらない 姉いもと久しやここに擁すべく 下りませ父母の御霊のあきらかに 揺るるがごと若き亡弟の胸に澄…

五四七号(昭和六十三年10月号)

題字 斎藤昌三 表紙 ぱっと明るい 石曽根隆実 カット 丸山太郎秋雨還郷抄 赤羽憑通 (1) ―ある兵隊の手記より― 柳多留二十九篇輪講(十九) (5) 信濃の狂歌(五十) 浅岡修一 (10) 【三、上田・小県地方の狂歌(12)】 【イ〜エ、東上田(7)、…