1988-10-25 十月 月々の句 見残しのやわやわ流れゆくあたり 謙譲の美を前にして相せめぎ もろもろの出会いほんとの顔になる 置かれてる立場眠っている猫だ 利潤大たたかいはまだ終わらない 姉いもと久しやここに擁すべく 下りませ父母の御霊のあきらかに 揺るるがごと若き亡弟の胸に澄む 一汁一菜いまはらからを倶として 齢磨かれ世過ぎのみちの安かれや