1998-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

車輪の跡だけが道路に残つていて、あと一面は雪に覆われすさまじい。幾年振りの豪雪になり、道路に支障を来たしたのが一月中旬で物すごかつた。 早く帰る積りの横浜の長女も、予定を狂わしてしばらく待つた。うちの自動車二台が借りている車庫の屋根も積雪の…

一月

呆け防止抜からぬ顔でねじつてる しくじりの羽をたたんでなお歩く 現実と夢をからめて爺のとさか 蓄積か瓦礫か不況首かしげ しみじみと与えられたる餌が待つ 雪燦々神の思し召しを重ね 雪しみじみ聞き捨てならぬ話の緒 雪可憐ひとりぼつちを助けよう 雪しき…

六五八号(平成十年1月号)

題字 斎藤昌三 表紙 蔵書票 カット 丸山太郎 続・短詩型ささめごと 室山三柳 雑詠「大空」 石曽根民郎 選 山彦集 同人吟 大空雑感 吉野圭介 誹風柳多留十三篇略解(二) 川柳明和八年万句合輪講(八十一) 課題「底」 浅井由子 選 「財」 小岩井節子 選 十二…