1967-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

▽おととし米寿の祝にお礼の言葉をキチンと述べて、その元気さをたたえられた伯母は健在である。白髪は年を重ねて美しく、こじんまりと坐つている。応待には如才なく、ほかの家族より率先して、茶をそそぎ、馳走をすすめる。話題はせまいが、長寿者の風格はお…

四月

【10頁掲載】 流れゆく世とし稼ぎの顔をするやわやわと許すほどなる齢のまこと快き疲れそのまま人生きよ忘じ難し星の憂いに置いて見たわが齢におよぶ静かな目を伏せて貰われてゆく猫のこころよき眠り書と花にもたれ見事な大人たちいずれともなく訪れの人ほし…

二八九号(昭和四十二年4月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 現代詩話(一) 高橋玄一郎 愚論と英語とカネ【柳誌三月号評】 東野大八 建国記念日と川柳【具里院巷談への一つの答え】 石原青龍刀 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 柳多留初篇輪講(五二) 句会報【三月句会・やまな…