1997-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

畑といえば素人がちょっと気を好くして手入れの少しを見せたばっかりに功を奏するといえば大げさだが、その成果として自然は嬉しいもので、熟したものを見せてくれる。 ころりと小さいトマトを頬張るとき、酸っぱさと甘さがひろがり気取った振りをして歯に当…

八月

こおろぎの身の上ばなしいち早く夏負けに心安けく齢洗う老病につなぐゆかりのひとり舞古患えば老いの口添えからまして短にして小の兼ね合いまだ生きる自らを養うほどの力水あやしげに杖を気品として見るかワンテンポ遅れながらも気のおごりこの自分に怖れを…

六五三号(平成九年8月号)

題字 斎藤昌三 表紙 蔵書票・カット 丸山太郎 雑詠「大空」 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 大空雑感 吉野圭介 明治前期変わりダネ百人一首三種 武藤禎男 十二篇はいふうやなぎ【き】たる略註(二十六) 川柳評明和八年万句合輪講(七十六) 【民俗雑記】諸勧化…