1956-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

▽しなの川柳社句会では研究互選を一題出す。初めは席題だつたが、此頃では慎重を期すべく自信ある作品への過程を与へようと宿題として時間を呉れてやつてゐる。一句。番号をつけて全作品を張り出す。ゆつくり出句者は目を通す。佳句に選んだもの一句、平抜に…

四月

近什 毛並とも書かれ人物論で足り 越ゆべきを越えてをとこに棲んでやる いぎたなく坐り指環に想ひなし 閨怨のまさぐる指を仕舞ふなり 滅びゆくものゝ祈りにおちこんで 死はやすからず青空と子の顔へ 誰も其処には居ない生きてくる言葉 夜のためのからだにも…

一六八号

表紙 春祭 丸山太郎 口絵 なまず 武藤完一 写真 ギシ鬼の岩窟 穂苅三寿雄 春ひらく 山路閑古 あんころ餅 向山雅重 柳誌月評 橘祐 各地だより 冬児・伯史・泥柳 【北海道だより=柳誌の多角性 佐藤冬児 東北だより=ねぶた 田畑伯史 九州だより=熊本点情 上…