1962-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

▽朝起きたとき、また工場のものが帰つたあとの夕方、きまつたように路地を掃除する。水をまいて箒で掃くだけである。 ▽それはいたつて几帳面のようで変哲もない日常性というものであろう。こんな余技があるんだなどと見せびらかす気持はなく、惰性に似たしぐ…

七月

いそぐ旅ならずおちぶれも思わず からくれないにわがいのち念じゆく 酔いのかなしみひとり知る時のおごり 辞書繰つて心足らわず曲げもしない 畜生の深からぬ寝顔にさえも 月への旅思うわが名小さかれ 寝酒ふくむいらだちの身のもうひとつ まこと至らぬ明け暮…

二三五号

題字・斎藤昌三 表紙・武井清志 新版戯気縁起 市橋鐸 私のあるレジスタンス 山本芳伸 文日堂と課題吟の創設 阿達義雄 雑詠 大空 石曽根民郎選 【承前 違鷹羽をめぐる紋々の検討】 東都二大吟社の盲点 池口呑歩 課題「おかめ」 山岸実茶選 花柳明暗6 奥津啓…