1970-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▽日曜日になると新聞の柳壇の選句を午前中にすませることにしている。すらすらと書けるときがあるが、どうも筆が進まないで思うようにならぬ時もある。しばらく落着いた気分になってから、机に向う。筆も運んでくる。 ▽封をして速達だ。自転車に乗ったり、テ…

六月

こともなげに造花の美しさは余り ほんものとにせものが触れ合う言葉 裸が歩いてゆくくずれそうもない 肌の疲れを思いやる老いの陽だ 青春讃歌むらがる藪蚊叩くなり かさかさと音し手を置く長い旅 糧をぶらさげてゆくほんとうの話 時計は居眠らず反対も叫ばな…

三二七号(昭和四十五年6月号)

題字・斎藤昌三 【目次に欠:谺いろいろ−山彦の奥に 岩本具里院】 「山彦」を読んで考えたこと 石原青龍刀【目次のみ、本文なし】 顎庵柳話(二) 田畑伯史 雑詠 大空 石曽根民郎 選 柳多留初篇輪講(八四) 句会報