1979-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

△松本城を囲んだ堀が凍結するときになると、北アルプスの眺めも峻烈を極める。皚々とはよく言ったもので、ここに生まれ長くここに住む自分でさえ、さすがに壮大な景観であることに驚く。大袈裟な表現だが、驚くほかはない。 △ほどよい気候の凌ぎよさ、そんな…

三月

来るものを待つ素直さを思い知り けたのはずれた話して迂濶なり 一通りわかっている筈順を追う 身のほどと知る習いかな膝をつく みんな静かに聞いている早合点 底を見せてやるほんのちいさな雫 ど忘れのおかしさにふれ齢を交し お互いのためのところで息を継…

四三二号(昭和五十四年3月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎 信濃雑俳書解題 (十三)はいかい相生 (十四)はいかい御代の恵 矢羽勝幸 穴熊ぐらし 塩見一釜 雑詠 大空 石曽根民郎 選 去年の表紙絵 節秀夫 ベコ餅・しおうに・焼がれい 丸山太郎 葛の松原片々記…