1996-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

居室から向日葵がいくつか伸び上がるまま伸びたい姿勢で咲き誇っているのを見る。時期に家族の者が種を蒔き、それが育ったわけだが、わたしは殆んどと言っていい位、手伝わなかった。 風が吹くたびにゆらゆら揺れる向日葵が、何だか首のようにも似て話し掛け…

八月

身代金換算してる遥か迂濶に一行に遅れてもゆく惜しがって集まりの時間に早い自分抱くほころびに似たる思いのひと雫とてもぎらつく明日とかや殊勝げに闘いの虜に近しまた遠く頭痛からもみ出すうたの楚々と積む微恙捨て難しか友に腰揉まれ見舞いには御守り札…

六四一号(平成八年8月号)

題字 斎藤昌三 表紙 蔵書票・カット 丸山太郎 七月七日の?【ろこうきょうの「ろ」の漢字】溝橋の銃声 東野大八 雑詠「大空」 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 信濃の狂歌(一二〇)【六、更級・埴科地方(二六)】 浅岡修一 十二篇はいふうやなぎ【き】たる略註…