1961-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▽自転車に錠をかけたことは確かだが、さて鍵はどこへやつたろうと、慌てれば慌てるほど見つからない。少し左利きのところがあつて、書くときは右手だが、ポケツトに手を入れるときは左の方が多いようだ。だから左のポケツトに入つていなければならない筈なの…

六月

ひやゝかに棲むかのけもの夜を待つと むかし来ず大河は曲りゆくばかり 敗れ去る想いか犬もこちを向く いかめしき風景を消すたゞに酔う ゆずり合う言葉のうちに居据わられ 子らそゝくさと寝にゆく部屋を分ち 憂きことの小さき酔いの正しかり のぞみあらばこそ…

二二三号

題字・斎藤昌三 表紙・武井清志 口絵 武藤完一 現代川柳に於ける性の許容 高鷺亜鈍 民主主義川柳の指導者九里三作をとむらう 石原青竜刀 狂句の名の宿命3 石曽根民郎 医者と川柳2 鈴木重雅 「川柳かねやす」の不明句 千葉治 課題「髭」 吉江義雄選 雑詠 大…