1976-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

△十辺舎一九のことを調べたくてあさっているうちに、「滑稽旅賀羅寿」のことを思い出し、あれなら尾崎久弥さんが校訂した「信濃小説集」のなかに出ていると気づいて久し振りで繙いた。一九の著書のほかに、作者不詳の「鄙風俗真垣」と岡山鳥「ぬしにひかれて…

十月

おびえてはいない眸として克ちたがる 身に覚えある風景でまとまるか かばいゆく身のほどなれや落葉道 もろく敗れし時の間を稼ぐという 誰に明かそうとするひとり寝に縋り その想いの頂きに佇つ安らぎか 高官の疑わしきは秋に堕とし 灰色の名の冠がはまる首 …

四〇三号(昭和五十一年10月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎 川柳句集「道草」と宇宙人 節素町人 新吉原郭内 磯辺鎮雄 雑詠 大空 石曽根民郎選 弱い犬 丸山太郎【カットも】 道祖神(四)【信濃雑記】 胡桃沢友男 柳多留三篇輪講(六)