1970-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

▽物臭のせいか、それとも厄介のせいか、同級会を久しく開かないでいる。いつのまにか当番みたいなものを引受けてしまって、オイと声を掛けられると、早速会場をきめて通知を出す。ただそれだけのことなのに、大層みんなに重宝がられる。 ▽かしこまって、ここ…

九月

一浴の安堵を憎しとも思い 濡れていささかな人情にふれて戻り 言葉を押さえようとしない首の重さ 聞いたふうなせりふそちらも生きてゆく 弁舌のかげで傷つく人をえがき 齢をみな持ち立ちどまりまばたかず 物価高の波にもたげた顔のふれ合い ひそかな酔いのな…

三三〇号(昭和四十五年9月号)

題字・斎藤昌三 柳俳接点大集会の川柳だんぎ 東野大八 低唱の確かさ、暖かさ 藤沢三春 雑詠 大空 石曽根民郎 選 柳多留初篇輪講(八七) 句会報