1957-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▽未来社から「信濃の民話」といふ本が出た。民話は長い間語り伝へて来た素朴な生活の味がにじみ出ていゐる話である。信濃の民話のなかには、信濃の自然といふものを先づ頭のなかに置かれ、それで特色付けたうるほひが見出されるものが多い。 ▽姨捨山、蛙、狐…

六月

山にふれ合ふ男たり月を動かし ひとつ山を越え生きるべきに遇ひ 山男冷たき水に呼ばれたり 住むことの夢よ或いは山に逃れ モルモツトと人間が背をくらべ近代化 きれいな水爆の言葉のうらを読ませ ビールの泡気弱き鼻ありと知れ 破れ太鼓胸にひゞくことの不思…

一八一号

表紙 浚渫風景 丸山太郎 口絵 高崎山と猿 武藤完一 写真 焼岳の大噴煙 穂苅三寿雄蓮 比企蝉人 小咄信濃補遺3 武藤禎夫 柳多留遅刊と明和事件 大村沙華 柳多留の刊行年次をめぐる問題 各地だより 北海道=佐藤冬児【学生たちの川柳観】 東北=田畑伯史【鮎】…