1959-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▽お坊つちやん育ちだといえばお坊つちやん育ちだし、軍隊生活を味わなかつたせいもあるし、そういう仕向けかたの暮しに置かれなかつた立場もあつて、私は炊事なるものをやつたことがない。飯の炊きようも知らず、味噌汁の煮かたも知らずに過ごしてしまつた。…

十月

戦争と平和を押さえ月へためし 届かぬ思い 月の向こう側は撮られ 月への道人間の顔さらし給え すべて争いは愚 月の道近づくよ 兎餅つく月古しひつかかり 人の胸にしずみゆく月よごれざれ 生れ来て月に向くこの暇許そ うたよめば月のえくぼの深き谷 科学と詩 …

二〇六号(昭和三十四年十月号)

表紙 鶏頭 武藤完一 柳誌月評【鰹とテレビ】 橘祐 私の詩川柳ちやらんぱらん 高鷺亜鈍 雑詠 大空 石曽根民郎選 課題「帽子」 上条義郎 句評「道」 雅登・汗青・正光 山彦集 同人吟 白魚 比企蝉人 朝鮮と禿山 二木千兵 句会報