1987-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

▼交通事情にもよることだろうが運送馬車がよく通った時代とは違い、馬の顔はこのところ見ない。観光客のために一定距離を往復する馬車が喜ばれている土地のことを、ちょっと小耳にはさんだくらいである。 ▼何に驚いたか、運送車をつけたままで走って来る馬の…

十二月

幾条の時雨帳幄に夢興す 狼煙継ぐ山の屯の息使い 色好みむんずととらえたる灯り なりふりは群を抜くべく鞘払う 莞爾たり濡れ手拭を現るる 女武者震い南瓜どっかと座り 神祇仏事宿らばいつか安まり来 抜け穴をぬっと雑兵童顔か 掌握は成らで颯々垣めぐらせ も…

五三七号(昭和六十二年12月号)

題字 斎藤昌三 表紙 いい子たちよ 石曽根隆実 カット 丸山太郎建碑始末記 吉江義雄 (1) 柳多留二十九篇(十) (4) 信濃の狂歌(四十三)【四十二】 浅岡修一 (9) 1.楽魚亭水哉(その4) 課題「片道」 小泉友義選 (14) 「ゆるい」 上条義郎選…