1982-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▽水泳ぎといっても、その川は流れが早いので、とても泳げるものではなかった。小学校の頃、町の中を流れる田川に遊びに行った。友達と一しょに堤を少し降りたところに砂場があり、少しくぼんでばかり飛び込んだら、ズルズルと足をすべらせて底深く溺れそうに…

六月

ひとりして小声おのれにほかならず 軒下の陰にこもりしもののかず 束の間ののがすに馴れし身の覚え 濡れ燕あるま【ま】ながら運不運 折返す近道ここの雨に打たれ でかめろんバラ色のなかすでに枯れ 男果つ腹巻きはまだものを言う 看取る手の互いにいつかゆれ…

四七一号(昭和五十七年6月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎第四「夜明け前」と雑俳 多田光 (1) ぬくもりのあかし 江端良三 (7) 石曽根民郎著まつもと歳時記 「住めばわが町」読後感 川柳越後志(四十) 西原亮 (12) 【四、下越篇[西蒲原郡月湯村]】 笛…