1982-06-25 六月 月々の句 ひとりして小声おのれにほかならず 軒下の陰にこもりしもののかず 束の間ののがすに馴れし身の覚え 濡れ燕あるま【ま】ながら運不運 折返す近道ここの雨に打たれ でかめろんバラ色のなかすでに枯れ 男果つ腹巻きはまだものを言う 看取る手の互いにいつかゆれうごき いかにおわす休らう翼なまぬるし 生欠伸晩節こなす顔いっぱい