1958-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▽どうしてかうおちつきのない口が続くのだらう。何か追はれてゐるやうな、いつでも問ひつめられてゐるようなドギツイ色を持つた一日ですらあるのだらう。静かなおだやかな日であることがかへつてをかしいのかも知れない。物情騒然といつた感じがある。 ▽そん…

十月

昼の酒都会に一人ぽちとなる 降りてくる星あり媚びるあはれさに たゝかひのうらに風持つたしかめる むかしむかし夢ありとしてうちかさね おしやべりのまことかなしや飯を炊く 厚き壁ありライバルを焼き付ける 表情のかたさ指環がにぶく光り いとしくも知性の…

一九六号

表紙 冬近し 丸山太郎 口絵 玉ねぎ二個 武藤完一川柳絵島生島(二) 大村沙華 庶民の詩と超人の詩 石原青龍刀 続・石曽根民郎の肖像 江端良三 葛飾夜話(上) 正岡容 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 合評「道」 小宮山雅登・岩井汗青・寺沢正光 句会報