1970-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月

▽あまり早い時間のでは大変だから、七時過ぎのにしょうと、予め打ち合わせておいて、駅に出掛けた。バスの都合でちよっと遅れたので、心配げに改札口の向うで待っていてくれた。各駅停車という鈍行だが、どの駅にも花壇を設けて旅の目をたのしませるようにし…

五月

不器用に生まれつきひとりたかぶり はしたなき夢を碎く生きに合わせ ゆれつつも世にいくつかの想い噴く 辿るこの道に堪えまた励ますか 一発に賭けるすべてを見失い 激動を貫ぬくほどのしじま欲し 狂おしき世に長らえて見届けず おかしな結末見くらべる頭揃っ…

三二六号(昭和四十五年5月号)

題字・斎藤昌三 第二回誌上川柳親睦の集い 老人 中川てい 選 上の空 石川富司 選 祖国 池口呑歩 選 これからの祖国 藤井比呂夢 選 雪国 山田止水 選 川柳への願いと祈りの結晶 【―川柳句集「山彦」石曽根民郎著を読んで】 東野大八 顎庵柳話(一) 田畑伯史 …