1962-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

▽久し振りで京都へ出掛けた。四月一日に平安川柳社が創立満五周年記念川柳大会を開くのでその選者に頼まれ、例によつて仕事のやりくりを済ませ、そそくさと汽車へ逃げるようにして小さい旅は木曽路から始まつた。 ▽京都駅に着いて宿舎へ行くバスでまずあわて…

四月

男が負け女が勝つて收める翼 いのち横たえベツドにも月の詩が 酔いにのがれ短かきおごりそこに置く すりきれた悔いに近付く足音か いとやすき涙と見られ恙なし 小さき吾をいたぶる酒に落ちゆく さざなみに応える言葉男もさがす 色彩は鮮烈壁を押せども押せど…

二三二号

題字・斎藤昌三 表紙・武井清志 明治初年のうかれ節興行 中村幸彦 【―舌耕文芸史資料断片 三―】 花柳明暗(五) 奥津啓一朗 書評・中村富二句集 小川敬士 課題「ペン」 上条義郎選 詩論の花束はもうたくさん 山村祐 小田原提灯と小ともし 穂苅三寿雄 雑詠 大…