1962-04-25 四月 月々の句 男が負け女が勝つて收める翼 いのち横たえベツドにも月の詩が 酔いにのがれ短かきおごりそこに置く すりきれた悔いに近付く足音か いとやすき涙と見られ恙なし 小さき吾をいたぶる酒に落ちゆく さざなみに応える言葉男もさがす 色彩は鮮烈壁を押せども押せども 傷つく胸に夢を描き青葉若葉 飯煮えてくる何となき戯れよ