1957-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

▽よく夜店などで軽便ネクタイといつて、一々締めずにすぐ間に合ふ針金か何かで工夫したネクタイを売つてゐる。それはちやんとうまく締めてあつて、そのまゝ首の廻りにあてがへばよい。朝寝坊したサラリーマンなんかは、あわてゝ締めるに及ばず、これをズボン…

十二月

低い姿勢だと銭は影落さない ぬるま湯に労資の首がものを言ふ 妥協近き疲れ煙草の輪に手が行く 才女らの酔余の足のしびれけむ 低音歌手物乞ふほどの手がひろがる 貧困の合言葉またはねてきて ハイテイーン親の秘事見し日より勝ち ベレー帽人生の謎連れ込まず…

一八七号

表紙 冬枯 丸山太郎 口絵 祖母山(九州) 武藤完一柳多留に於ける新定型の発生 阿達義雄 【 柳多留五篇の音数律の検討 】 柳多留散策6 伊良子擁一 【 柳多留十篇あたり 】 課題「朝の視野」 小宮山雅登 「路地」 太田いはを選 バレヱと親馬鹿 土田貞夫 石曽…