1975-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月

△ちっぽけな印刷所だから代表取締役なんて、大それた肩書を誇示するどころか、毎日事務所にかじりついて電話の応待にかしこまっている。訪問者はまさかこんなのが代表取締役とも思わず、こちらも思われるつもりもなく、ヘイコラ低頭という仕草で接する。 △そ…

五月

眼の前にひとつの事実息をこらし 買い控え暮らしの穴に眼を据えて 客車にビラ貼り廻し間引き馴らしてく 攻防の決着シラけ読まされる 舞台裏ものの見方がゆがめられ ときに愛想笑いの生きざまの逞しく 世渡りの掌のうら見せずうなずくか 誰ででもないという自…

三八六号(昭和五十年5月号) 

題字・斎藤昌三 え・いしぞねなおえ 惜しまれる柳誌の廃終刊 石原青竜刀 【 川柳ジャーナル・川柳春秋・武玉川 】 続柄井八右衛門調べ書 東野大八 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(四十七) 【句会報】