1985-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

▼市民菜園のくじを引いたら、ひとつ余分になったから分けてもよいという。殊勝な人があるものでその余沢にあずかった。伜や孫たちが整地して、いくばくかの種を蒔いた。 ▼素人だが、何かが出てくることを期待して、せっせと手入れに通った甲斐があって、トウ…

八月

知ることの深きに堪えて眠りゆく ころころと小石ひとつの音のゆくえ まぼろしの寝たきり老人笛を吹く 蝉鳴かすいくさにくしのそのなかに 暑い夏しがらみいくつ重たかろ 地滑りの生の怒りと死の眠り 悔恨が突く天災か人災か 墜落にいとけなき名も拾う胸 生存…

五〇九号(昭和六十年8月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎輪講落ち穂拾い(六) 鈴木倉之助 (1) 信濃の狂歌(十五) 浅岡修一 (4) 9.山中舎真猿 柳多留廿七篇輪講(四十六) (11) コント半生記 所典夫 (16) 初めての軽井沢 津村淳 (21) 課題「…