1964-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▽私は毎朝、三里の灸を据えている。岩井汗青君が仲間の健康を慮って、句会が済んでからみんなに下してくれたとき、私もその御相伴にあずかつたのである。私はお灸については経験があり、病気にならぬ前に三里の灸を据えることはいい療法だと思つているので、…

六月

ちよこなんと齢の姿を浮き彫りに 体験で生かせない齢抱きかゝえ 肌の闘いに齢は疲れを呉れて 馬齢こそ凡夫の宝めしをくらう 捨てた故郷をいまさら古城もしやちこばり 黙つてゝ齢を当てひとさびしがる 齢をあわれがる夕涼み風のぞく 別れの挨拶がいつも出来る…

二五七号(昭和三十九年6月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 柳多留初篇輪講(二〇) 同人雑筆/やまいこうもう 所典夫 炎天のつぶやき【―江端良三さんへ】 時実新子 ほったる・やまぶし 向山雅重 信濃のツバキ 横内斎 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 星華集(自選) 下畑辰二郎 …