1964-06-01 六月 月々の句 ちよこなんと齢の姿を浮き彫りに 体験で生かせない齢抱きかゝえ 肌の闘いに齢は疲れを呉れて 馬齢こそ凡夫の宝めしをくらう 捨てた故郷をいまさら古城もしやちこばり 黙つてゝ齢を当てひとさびしがる 齢をあわれがる夕涼み風のぞく 別れの挨拶がいつも出来る齢光らせよ