1986-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

▼農家の人々の冬の副業といえば雪国のせいもあって、ワラグツづくり。それに専念していた矢先、ナイロン製品の目覚ましい開発の影響で需要を絶たれた。いいことにスキーが盛んになり、大衆化された民宿施設の収入に恵まれて忙しい日々がつづく。 ▼明治十五年…

一月

貰う齢静かに雪のある旦 病める人あり年迎うその寝息 寒の入り喪中の返事熱くする 七草粥うすれひたすら流れゆく おせち料理陽気の箸の如才なく どんど焼き一刷毛土の香にほてる 何故か別れの羽ばたきの耳におく いまわしき夢の底なる救いの手 松本城山を従…

五一四号(昭和六十一年1月号)

題字 斎藤昌三 表紙 石曽根正勝 カット 丸山太郎明治の川柳集 多田光 (1) 信濃の狂歌(二十) 浅岡修一 (7) (オ)三ツ井地区【37〜39 藤原博厚、若水他】 柳多留廿七篇輪講(五十一) (12) ふぐ漫筆(三) 小野真孝 (17) 旬に合わせて(…