1960-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

▽句会無用論というものもあつて句会のかもすくさ〲の弊害をあげつらう。につちもさつちもいかない慣用性に馴れきつたごく僅かなマニヤを目の仇にして、句会向上へのさまたげを指摘するのである。こうした人たちはたゞ選者の選句に採られることに汲々としてい…

十二月

たましいを磨く雪降る遠い眺め 冬将軍をなだめてからきびし 人の死もあれ雪はやむやすらげに しあわせはわが耳にこそ雪さらり いさかいにこだわろうとする雪少し 思い出の向うで雪は降り積り 爺婆を遠く眠らせいまの雪 思想持つ降る雪ならめ群がるよ かの記…

二一八号(昭和三十五年十二月号)

【表紙】トンネル風景 武藤完一 千代と京子と 江端良三 課題「水」 竹内伊佐緒 選 信濃の国の文学碑 本山桂川 伝統論 岩本具里院 課題「銀行」 遠山栄一 選 雑詠 大空 石曽根民郎 選 山彦集 同人吟 課題「嘘」 所典夫 選 句会報